漢方アドバイザー
山内

上海中医薬大学 漢方セミナー

こんにちは!和漢の森コンシェルジュの山内です。

 

季節もあっという間に秋になりましたね!

秋空を眺めながら、先日開催した「上海中医薬大学 漢方セミナー」の内容をお伝えします!

 

 

漢方セミナーは上海中医薬大学日本校の校長である大城日出夫氏に登壇して頂きました。

さくらの森スタッフ30名に2時間のセミナー時間でたくさんの話しをして頂きました。

 

 

漢方セミナーを開催するきっかけ

 

さくらの森では数名のスタッフが漢方についての学んでいて、私もその1人であります。

勉強して身に着けた知識をお客様に寄り添って、アドバイスもしていたのですが

より多くの方にもっと知ってほしいなと常日頃感じていました。

 

そんな日々の中で「心と体の健康」は何かと考えている事を白井氏に話しをしたところ

上海中医薬大学日本校に一緒に訪問することになりました。

 

訪問する前に知識だけを詰め込んで満足する自分の取り組み方に違和感を感じていましたのかも

しれませが、大城氏とお会いするのはかなり緊張したのを覚えています。

 

実際に大城氏と直接お話しをして、さくらの森スタッフに漢方セミナーを開催を相談し

実現することになりました。

 

 

 

漢方とは?

 

 

セミナーが始まってすぐに「漢方」についてお話していただきました。

漢方=中国のイメージを持ってる人も多いかと思いますが、

【漢方は日本独自の風土・気候】に合わせ発展した、漢方薬・鍼灸・あんま・気候・薬膳などの

「養生学」「薬学」「医学」をすべて含んだものとして言われております。

 

 

また「人は自然界の一部であり自然界と密接につなりがある」

〇人と自然界のつながり

〇身体の部分と全身のつながり

〇体表と体内(内臓)のつながり

 

この3つが関係しているともいわれます。

 

自然とのつながり、自然治癒力を高めることなど

漢方=中国ではなく、日本独自のものと知ったスタッフからは驚きの声が

あちらこちらで聞こえてきました。

 

私もそのことは知るまでは日本文化に合わせているとは思ってもみませんでした。

学びだすととまりませんでした。

 

 

気血水とは?

 

 

漢方の話しの中に、漢方医学からみた人体の成り立ち。

身体のバランスの基本だと捉えられています。

 

 

 

 

人体の基本要素は

〇気(生命エネルギー)

〇血(血液)

〇水(血液以外の水分)

以上の3つが互いに助け合い、コントロールし、密接の関係しあいながら全身をめぐり

生理機能を営むものといわれています。

 

この3つのバランスが整っていることが健康とされていて、

バランスを崩してしまうと、心や体に不調のサインがあらわれます。

 

そのため、私も気血水のバランスが整っているのかな?と心配になり

色んな方から養生を教えてもらっています。

バランスを意識した生活にすると食生活や就寝時間の見直しが出来るので

意識をするようになりました。

 

 

 

西洋薬と東洋生薬との関係

 

 

漢方薬は長い歴史のなかで培われてきた経験・知恵のもと

病気ではなく症状に合わせ、複数の生薬を組み合わせたものです。

そのため、同じような症状でも体質などのタイプによって使い分け、

原因が分からない疲れやしびれなどの症状で漢方薬を用いることが多いです。

 

 

西洋薬は熱を下げる、痛みをとるなどの原因が分かっている特定の症状に

対して用いることが多いです。

そのため、漢方薬・西洋薬のそれぞれの強みを理解し、補って使用することも

少なくはありません。

私も先日風邪を引いたときに抗生物質と葛根湯が処方されて、

西洋薬・漢方薬を用いて治療をしてもらいましたので話しを聞いて確かに!と納得しました。

強みと弱みを補うことは大切ですね。

 

 

質問コーナー

 

続いて、事前に集めていた質問を大城氏に回答していただきました。

 

【Q:薬と漢方薬との飲み合わせ】

A:西洋医学・東洋医学の特徴を補いあうことがある為、併用をすることがあります。

 ただし、薬効成分が飲み合わせによって打ちけしあうことがあるので薬剤師さんへ相談して利用するのがおすすめです。

 

【Q:漢方は中国で作られたものが多いですが、基本的に化学薬品が多く使われてますか。】

A:漢方に科学薬品は基本的に使用されません。

 漢方薬は生薬(薬効成分が目立つもので、病気予防・治療するために食すもの)の組み合わせで

 処方されます。

 生薬は一般的に365種あると言われています。 ※生薬

 その中で植物薬252種・動物薬67種・鉱物薬46種で上品・中品・下品の3ランクに分類されています。

 全ての生薬は自然界にあるものを使用しているので化学薬品を使用することがないです。

 

 

その他たくさんの質問を頂きましたが、時間の許す限り大城氏にお答えいただきました。

最初はドキドキしながら聞いていたスタッフも、

「自分のために、お客様のためにもなる話しがきけたね!」

「早速、気血水診断して体調管理します」などの嬉しい話しが聞けました。

 

今回のセミナーを通して、よく祖母が言っていた

「暑いときも体を冷やさないようにするのよ。温かいお茶を飲むと身体にいいのよ」と、その言葉を思い出しました。

 

昔に当たり前していたこと、言われてたことを忘れずに

「心も体も健康に」したいと感じました。

 

今後もたくさん学んでお客様に伝えてまいります!!

 

 

 

 

漢方アドバイザー
山内