漢方アドバイザー 山内
気をつけたい尿酸値・・・・
こんにちは、和漢の森 漢方アドバイザーの山内です。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るという言葉があるように、3月は変化が多い季節です。
歓送迎会や花見、お祝いの席で飲食の機会が増えることや、環境変化にストレスを感る方が多く、
春はストレスによる、アルコールや食事量の増加から、足の親指が痛くなる「痛風発作」が
起こりやすくなります。
痛風って何?
食材のうまみ成分とされる「プリン体」は食事で摂取、体内で生成します。
プリン体は体内で代謝する際に「尿酸」に分解されますが、体内には不要な成分のため、
通常尿で排出されます。
しかし、プリン体を含むものを過剰に摂取すると、体内に蓄積し高尿酸血症となります。
尿酸は水に溶けにくいため、高尿酸血症の状態が長く続くと尿酸が結晶化して関節に定着し、
炎症をおこします。
この痛みのことを「風が吹いても痛い」ことから痛風とされています。
尿酸数値目安は
正常値 | 6.0以下 |
注意 | 7.0~7.9 |
要注意 | 8.0以上 |
とされ、数値が高ければ高いほど、痛風発作のリスクがでてきます。
プリン体を多く含む食材
プリン体含有量が多いには、おもに動物性食品となり、
レバー・イワシの干物・白子・あんこうの肝・干ししいたけ・鰹節・豚レバー・牛レバー
カツオイワシ・大正えび・さんまの干物・ビールなどがあります。
痛風予防、対策
①飲食のバランス
肉・魚の内臓や干物にはプリン体が多いため、食べすぎには注意です。
また、アルコール自体に尿酸値をあげる作用があるため、飲みすぎないようにコントロールが必要です。
1日あたりの摂取量
ビールは500ml
1本 日本酒は1合
日常生活では、お水を2リットル以上飲むことを心がけましょう。
尿酸を尿で排出するためには、水分が不可欠です。
代謝をあげるためにも、水分摂取はこまめにしていきましょう。
②ストレスフリー
ストレスは尿酸値を上昇させるため、ストレスを溜め込むと尿酸値上昇に繋がります。
人と話をしたりカラダを動かしたり、息抜きをしながら、ご自身にあったストレス解消法をしていきましょう
③ 運動やストレッチ
呼吸に負荷をかける無酸素運動は尿酸値上昇につながります。
ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動で、適度にカラダを動かしていきましょう。
〜ちょ美っとメモ〜
菊の花は格調高い花として、天皇や皇室を表す紋章のモチーフや仏花として古くから日本で親しまれてきました。
ほかにも、漢方生薬や食用として「目のケア、尿酸ケア、睡眠促進」などに用いられ
菊花茶、酢の物、天ぷらなどにして食されてきました。
花を目で見るだけではなく、食事で楽しみながら養生のひとつに取り入れてみるといいですね。
漢方アドバイザー 山内