松岡

こんにちは、

5月も後半に差し掛かりました。もう夏がすぐそこまで来ていますね!

先日「白井田七。茶」の原料となるお茶を栽培している静岡県藤枝市にある

「葉っピイ向島園」にコンシェルジュメンバーとお客様で、お茶摘みイベント2017に参加しました。

 

今回はそのお茶摘みを通して感じた「向島園の有機栽培で作られたお茶の違い」について

レポートをまとめようと思います。

 

 

「葉っピイ向島園」は27代続く有機JAS認定の茶農家さんであり

今年で35周年を迎える、歴史のあるお茶農家さんでもあります。

 

 

ここで皆様がよく耳にする「有機栽培」とは何でしょうか。

 

なんとなく体に悪いものをつかっていないとか、天然栽培だとかのイメージは お持ちだと思います。

しかし・・・!実際の「有機栽培」には農薬が使われていたりするのです。

それはなぜか…完全に有機栽培をすると、虫食いがひどくなったり、植物が病気に なりやすくなるということが懸念され、生産量に響くと言われているからです。

ということで、実際には有機JASで一定の条件下で定められた農薬を使用できるのです。

これではなんだか裏切られたような気分になりませんか? ですが安心してください。

葉っピイ向島園では「完全無農薬の有機栽培」を続けています。 しかも育て方自体にも相当なこだわりを持っています。

 

 

 

 

 

 

通常お茶を栽培する際には、

一節二葉(いっせつによう)とよばれる 一本の枝に二枚の葉がついたものを苗床に差し、温度や湿度の管理が 徹底されたやさしい環境で育てられます。

そこである程度成長したものを 茶畑に横一列にぎっしり並べるといった栽培方法を用いています。

しかし葉っピイ向島園では、一節一葉(いっせついちよう)という 一本の枝に一枚の葉がついたものを、いきなり茶畑に刺して育てるのです

それに加えて、並べる間隔が結構広いのです。

 

このように初めから厳しい環境で育てるため、成長させることが難しいのですが、 それに打ち勝って育った茶木は、とても生命力が強いものとなります。

しかも、横の茶木との間隔が広いため、のびのびと成長をすることができ、 より一層生命力を蓄えることができるのです。

このような違いにより成長に時間はかかりますが、 農薬を用いずとも病気になりにくく、虫に食べられた程度では枯れたりせず、 自分で勝手に修復できるのです。

実際に数字で見てみても一目瞭然の違いになります。

【向島園】

木の間隔:50~100cm

幹の太さ:人の腕以上

根の深さ:4~8m

栄養素:SOD(酵素)1100000/カテキン類8800mg

 

【一般の茶園】

木の間隔:30cm以下

幹の太さ:脚の親指程度

根の深さ:0.5~1m

栄養素:SOD(酵素)25000/カテキン類650mg

 

 

 

このようにお茶を大切に、そして丈夫に育てるとこれだけの違いが 出るのです。おもしろいですよね。

僕ら人間も同じだと思います(笑) また、農薬を用いて育てた茶木の葉の色と農薬を用いずに育てた茶木の色は違うのです。

この画像を見ていただくと分かるとおり、農薬を使用して育てると 茶木の葉の色は深緑になるのです。どんよりしていますね

 

しかし、農薬を用いずに育てた茶木の葉の色は黄みがかっており、鮮やかな色を しています。生きているって感じですね!

これを見ていると葉っぱが心境を語っているような気分になります。

同じように見える植物も、実は人と同じで環境や状態で見た目に違いが出るのですね。

 

 

 

 

味に関してですが、これは実際に飲んでみて思いました。

正直な感想「こんなのおいしいに決まってるやんかぁ!!!!」でした。

向島園を運営している皆様の涙ぐましい努力の結晶だとおもいました。

 

ワインを飲んだときのように、口に含み鼻から息を吐くと茶葉のとてもいい香りが さわやかに突き抜けていくんです。

お茶を飲みながらこんなに感動したのは初めてでした。 本当においしいお茶は、飲むだけではなく楽しむことが出来ると思いました。

飲む前に香りを楽しみ、口当たりを楽しみ、口のなかで香りを楽しみ、後味のさわやかさを楽しむ

お茶ごときにそんなに感動できるわけないでしょうと思っている方は是非!

 

向島園のお茶を買って、大切に入れて飲んでみてください。 お茶の本当の味がよくわかります。

味わうことの幸せと感謝を体験してみてください。

 

 

スタッフとお客様たちは、向島園の皆さんと向島園のお茶から 大切なものとは何なのかについて知ることができたと思います。

 

松岡