漢方アドバイザー 山内
白井田七。茶スタッフレポート
こんにちは、和漢の森コンシェルジュの山内です。
秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)』収穫前の茶畑に訪問・作業体験をしました!
8月に、白井田七。茶の有機緑茶の生産地である静岡県藤枝市にある
「葉っピぃ向島園」 に訪問して参りました。
向島園に訪問したのは日差し厳しい8月でした。
空が青く澄んでいて蝉の鳴き声が響き、山から下りてくる風を感じながら畑へ。
今回の訪問前に改めて「お茶の収穫は年何回なのか」について調べてみました。
お茶の収穫は年4回!
恥かしながら私は、お茶の収穫はお米と同じようにお茶の収穫は年1回と思っていたのですが、
実は年4回の収穫があることをここ数年で知りました^^;
1年間で
一番茶:4月中旬~5月中旬
二番茶:6月中旬~7月中旬
三番茶:7月下旬~8月上旬
秋冬番茶(四番茶):9月下旬~10上旬
と4回もあるんです!
向島園では三番茶収穫はせず四番茶「秋冬番茶」を収穫します。収穫は秋ごろですので
その前にしっかりと畑作業をしてお茶の葉を収穫します。
今まで向島園には毎年恒例の新茶摘みで5月に訪問することが多かったので
夏の向島園がイメージ出来ませんでした。
秋冬番茶はお茶の葉が少し濃い色なのかな?と想像をしながら茶畑へ向かうと
生い茂る草、お茶の樹に巻き付いているツタ
パっと見てお茶の葉なのか?雑草なのか?が分からない状態でした。
「お茶の葉っぱってこんなに成長するんだ」なんて思いましたが、雑草とツタなどで
茶畑がボリュームアップになっていました。
もちろん、この状態では収穫が出来ませんので、雑草やツタなどを手作業で取り除いていきます。
雑草は根を深くはり、棘なども多く簡単には引っ抜くことができません。
訪問した1日をスケジュールにすると
午前 茶畑の草抜き
午後 茶畑のツタ取り
と簡素な内容ですが、これが言葉では表せられないほどの重労働!
日差しの強さに負けないようにしっかり水分補給、休憩を挟みながらひたすら同じ作業の繰り返し。途中、虫にびっくりしながらも作業。
向島園園主である向島さんにツタ取りのコツを教えてもらいながら、「引っ張って、抜いて」。
ふと、いつも茶畑をどのくらいの日数をかけて整えるかを伺ったところ、スタッフ総動員で1~2m日草抜き・ツタ取りがおわるそうです。
普段自然に触れることがすくない私は、単純作業の中飛びかう鳥の声、山から吹き抜ける風に心も体も癒されながら、
以前に松岡が「向島園はパワースポット」だと言っていましたがその気持ちをやっと心の底から実感することができました。
また、一緒に畑作業に入っていた向島さんは
「自然との共存は簡単ではなくどうしても人の手作業が多いけど、その分お茶は答えてくれる」とおっしゃっていました。
人の手でお茶のパワーを最大限引き出す向島園こだわりの「一本仕立て」のお茶にはたくさんの方の想いが詰まっているんだど実感しました。
信念のもとお茶に向き合う向島さんの姿に、教えをたくさん頂き、改めて「安心・安全」について考えることができました。
また常に自然と向き合う大変さを痛感して、農業に対しての味方が変わってきました。
畑作業を終えて、次は工場へ。
茶畑から車で約5分の場所に今年3月に竣工した向島園の新工場。
新工場へ移動して工見学へ。工場見学は何度かありましたが、稼働しているときしか見たことがなかったので清掃になっている状態は新鮮でした。
写真は収穫した茶葉を一次乾燥させる機械です。たくさんのお茶の葉をここで最初で大事な乾燥をさせます。 なかなか見れないところだったので写真におさめ、さらに工場内部へ。
お茶を加工する工場内はたくさんの機械があり、稼働中は24時間体制で機械を動かしています。 工場稼働をしたあとは工場内の掃除、お茶の粉が機械の隙間に入り込んだりするので掃除も一苦労だそうです。 いつかタイミングあえばお手伝いしたいところです!
そして、今回初めて見れたのがお茶の品質を確かめるための試飲。
お茶の香り、色、味をみて品質を確認しています。 私も今回初めて体験しましたが、微妙な違いがわかりませんでした。 向島さんはこの作業を1日何回もされるそうで違いなどを教えて頂きました。
工場見学も無事に終えて、改めて向島園のこだわりの栽培や携わる方の想いを感じることができました。
たった1日の訪問での畑作業でしたが、畑での作業を通していろんな事を感じ・学ぶことが出来ました。
初めての夏の向島園訪問でしたが、実りしかない体験でした。 秋冬番茶の収穫が楽しみです。
また、皆さまにお伝えできればと思います。
漢方アドバイザー 山内