今長谷(鍼灸あん摩マッサージ指圧師)

 

疲れ目にセルフ灸習慣 

 ​スマホを3時間以上見ている人は要注意

ネット社会が普及した昨今。

私達は、スマートフォンやパソコンなどから様々な情報を簡単に得ることができます。

しかし、ネット社会が普及してから私達の「目」は日々危険にさらされていることをご存知でしょうか?

突然ですが、下記のデータを御覧ください。

なんと私達は1日に平均して3時間もスマホをみているんです!「目」を酷使することで、眼精疲労や飛蚊症など様々な症状がでてきてしまいます。

その中でも今回は長時間見ることで起こる、「VDT症候群」について取り上げていきます。

 

VDT症候群とは


「VDT」(ビジュアル・ディスプレー・ターミナル
)とは、スマ―トフォンやパソコンなど画面表示をする、コンピュータ機器のこと。

VDT機器を長時間使用することで、目や体、心に不調をきたす症状を「VDT症候群」といいます。

日常生活でVDT作業を行う約8割の人が、身体的疲労などの自覚症状があるともいわれます。
ではなぜ長時間使用することで、VDT症候群になるのでしょうか?

 

■VDT症候群の原因

VDT症候群の原因は主に2つです。

①ブルーライト
パソコンの画面やスマートフォンの画面が明るすぎると、目の明るさの調整やピント調整などに影響が出てしまいます。
さらに長時間見続けると、肩こりや腰痛の原因にもなります。
主にブルーライトが関係していると言われています。

②姿勢
長時間同じ姿勢をとったり、座った状態が続くと、肩こりや腰痛の原因となります。

 

■VDT症候群の症状

①目の症状(眼の疲れ、視力低下、かすみ目、ものがぼやける、ドライアイ、まぶたがピクピクする、充血)
②体の症状(こり、腰痛、腕のしびれ、手首の痛み、頭痛、疲労感、不眠)
③心の症状(イライラ、抗うつ症状、無気力)

 

初期症状のうちは作業を止めると症状が良くなりますが、ケアをしないまま続けてしまうと慢性的になってしまいます。
長時間のVDTの使用を避け、スマホやパソコンと上手に付き合うことが大切です。
こまめな休息や目にやさしい作業空間、機器の配置など環境づくりを心がけましょう。

疲れ目の原因 ブルーライトとは


今話題の「ブルーライト」

380~495nm(ナノメートル[1ナノメートルは10億分の1メートル])程度の波長域の可視光線のこと

人の目で見ることのできる光(=可視光線)の中で非常に強力なエネルギーを持っています。ブルーライトは太陽光にも豊富に含まれており、体内時計をセットする、気分を高揚させる、注意力を高める、といった利益をもたらしています。

しかし、ブルーライトの光は目や身体に大きな負担をかけると言われています。

 

■ブルーライトの睡眠への影響

 

ブルーライトは睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌を抑えるので、

睡眠に入りにくくなり、なかなか寝付けないなど睡眠のリズムに影響をおよぼしてしまいます。寝る前1時間はスマホの光を浴びないように意識しましょう。

 

■ブルーライトの体への影響

 

目の奥に直接光が届いてしまうので、頭痛や目の奥の痛みを引き起こしてしまいます。

子供の目や脳は発達途中なので特に注意が必要です。

 

ブルーライトカットの眼鏡や、画面の明るさを調節するなど工夫してみましょう。

東洋医学で診る目の疲れ

東洋医学では目と深く関係するのは「肝」と言われています。
目を使い過ぎることで、「肝」の支配する筋肉や血流にも影響を与え、
「肩こり」や「イライラ」など様々な症状を引き起こしてしまいます。

 

「肝」は身体の機能を調節する機能があり、血を貯蔵して循環させる臓腑でもあります。
また筋肉の収縮や弛緩といった運動の制御もします。

 

目の機能を高めるには、目の血液循環を高めて、視神経やピント調節に必要な目の筋肉の反応が大切です。いずれも「肝」と深い関係にあり、肝の機能状態が目に反映されやすくなっています。
つまり、「肝」の力を高めてあげることが「目の症状」の緩和につながります。

「肝」の機能を高める方法とは?

食べ物で「肝」を高めるには…

私たちは食と薬は別のものと考えがちですが、
東洋医学では、自然のものでできている漢方薬は人の身体にも馴染みやすいく穏やかに作用してくれるので積極的に摂取しましょう

 

緑の食べ物(ほうれん草や小松菜などの青菜、ブロッコリー)、
梅干し、
セロリ、
貝類、
酢の物、
麦茶

 

ツボで「肝」を高めるには…

 

ツボは身体が不調な状態だと、触れたときに痛みなどの反応が現れる場所を言います。
言い換えれば、治療のポイントとなります。
ツボに刺激を与えると、身体の流れが円滑になり、体調不良が改善されていく、というのがツボ療法の原理なのです。

VDT症状をケアするツボ

 

VDTを中心とした、「目に疲れ」効果的なツボをご紹介します。

 

       
【見つけ方】

 

親指と人さし指の骨の分かれ目のやや人さし指側にあるツボ。

優しくさすり上げると少し凹んでいるところです。

 

 


【見つけ方】

手のひらの親指の付け根から手首に向かってさすって指がとまるところ。

魚のお腹のように見えるのでこの名前が付いています。押すと痛みアリ! 

自宅でできる簡単なセルフケアができるお灸とは

ツボを刺激すると言っても、どうしたらよいかわからない人も多いはず。
そんな方には、お灸がとてもオススメです。

ツボは押して血行を促すこともできますが、お灸の温熱でツボを温めることで、より血行を促進します。

私が試したお灸の中でオススメを載せておきます。

 

市販のお灸

 

商品名:せんねんお灸オフ ソフトきゅう
種類:ソフトきゅう、竹生島
熱さ:弱い
オススメポイント:熱さも弱く、やけどする心配もないので気軽に使えるお灸です。皮膚が弱い人には、このお灸がオススメです。

 

火を使わないお灸

 

商品名:火を使わないぬくぬく灸
熱さ:普通
オススメポイント:火を使わないので、煙やニオイが気になりません。熱さはソフト灸よりも少し温かく丁度いい温度です。ニオイや煙が苦手な人はこのぬくぬく灸をオススメします。

 

 

毎日少しずつセルフメンテナンスを行い、少しいい感じ♪を感じましょう。

今長谷(鍼灸あん摩マッサージ指圧師)